【感想】カッコウはコンピュータに卵を産む(上・下)
こないだ読んだ本を紹介したいと思います。
「カッコウはコンピュータに卵を産む」はコンピュータセキュリティ界隈では割と知られた本です。
と言ってもまったくお堅い話ではなく、気軽に読めるノンフィクションの物語といったところでした。
1人のコンピュータ技術者とハッカーとの戦いを生々しく描いています。ハッカーがシステムに侵入してきた時の緊迫感がありありと伝わってきます。
また、ハッカーがEmacsの脆弱性を突きスーパーユーザーになりすます手口など、読んでいて楽しい。
そして、本筋とはあまり関係ないが特筆すべきは主人公のキャラクターが立っていて、いちいち面白い所。例えば、彼が信号無視をする場面で、私は反体制だから信号を守らないのはその意思表示なのだ、とか言っちゃう。
また彼には恋人がいるのだが、ハッカーのせいで(彼がハッカーに夢中になりすぎて)恋人との間が気まずくなったりするところなども面白い。まあ結局ラブラブですけどね…。
まだ読んでない人は是非。
- 作者: クリフォード・ストール,Clifford Stoll,池央耿
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1991/09/30
- メディア: 単行本
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